年に2回やってくる、乳腺炎が流行り病になるこの季節・・・
そう!秋が!!(ちなみにもう片方は春)
どうして季節の変わり目に乳腺炎になりやすいかは
過去記事「今年もこの季節が」「寒さでおっぱいがやられる」「毎年恒例 今年もこの季節が・・・」をご覧ください。
今回は予防方法や、なってしまった時の対処法を今までよりも詳しく説明したいと思います。
母乳の原料は血液です。
原料となる血液は背中側、肩甲骨あたりから供給されます。
つまり、肩甲骨周りからおっぱい側に血液がまわって母乳を作り、また肩甲骨の方へ血液が戻るというサイクルが存在します。
肩甲骨まわりからおっぱい側へ血液が流れるときは押し出す力が働いているので、多少通り道が狭くても勢いで流れていきますが、
戻ってくるときは行きの勢いの惰性で戻ってくるだけなので通り道が狭くなっていると流れにくくなり、その場(おっぱいの中)に溜まります。
本来は赤ちゃんが母乳を飲み残しても排泄さえできれば
血液の流れに乗って背中側に排水されるのですが
排泄経路がうまく働かないと、その場に溜まるばかりになります。
乳腺も血管と同じく管なので、引っ張られたり伸ばされたり、押しつぶされたりすれば母乳が流れにくくなり、赤ちゃんが吸っても流れなければしこりとなって乳房に残ります。
もちろん赤ちゃんのお口(ひいては体全体)の問題が隠れていることもありますが
まずはママの体の血液+母乳の流れ、排水システムの正常化を図るのが一番手を付けやすく、乳腺炎の症状を改善するには一番効果的だと思います。
なーんて、ちょっと小難しい感じに書いてしまいましたが
簡単に言えば
肩こり背中こりがあると乳腺炎になりやすい
ということで
肩こり背中こりを改善すると乳腺炎も改善しやすいですよ
という話です。
過去記事にも書いているように、厳密にいえば他にも「骨盤が~」とか「内臓が~」とか
いろいろ理由はあるのですが
そちらを自分でなんとかするのは、それこそ乳腺炎になってしまってから、しかも発熱でもした日にはだるくてやっていられないので
応急処置的に一番簡単にできる方法をお伝えします。
私がよくおすすめするのがフェイスタオルに結び目を作って、肩甲骨周りのかたいところ、イタ気持ちいいところに当てる、というものです。
これのいいところは、特別な道具がいらないのですぐできること(多分フェイスタオルが1枚もないご家庭はない・・・はず)と、
かたさがしっくりくること(メジャーなテニスボールなどはちょっとかたすぎていまいちということが多い)です。
ぺらっぺらなフェイスタオルだとイマイチなことが多いので
できるだけ厚みがしっかり目のものの方が当てた時にいい具合です(^▽^)/
結び目付きタオルを何枚か同時に使ったり、1枚のタオルに結び目をいくつか作って一度に複数個所へ当てたり、カスタマイズ(?)もしやすいです。
他に、育児につきものの前かがみ姿勢を続けることでわきの下にも凝りができやすいので、わきの下に挟むのも個人的にとてもおすすめです。
今回は乳腺炎対策として肩甲骨周りを取り上げていますが
私自身も不調の時に緊張しているところを緩めるのに使っています。
ちなみに乳腺炎ではなくても、例えば赤ちゃんにくわえられたままみょーんと伸ばされて乳首の根元が
切れそうになってしまうような時も、つながった皮膚がやわらかく伸びていれば切れにくくなりますので
同じセルフケアで対処可能です。
よかったら自分好みに試してみてくださいね。