お尻の穴に力を入れると腹筋も使うのに、腹筋に力を入れてもお尻は締まらない謎現象

運動・トレーニング

お腹をへこませたい
姿勢をよくしたい

と思っておられる人にたくさん出会いますが、「お尻を締めたい」が希望上位に来ている人にはあまり出会いません。
もちろん、お尻や太もものサイズに悩んでいる方はいますが、優先順位はお腹の方が上のことが多く
そのせいか、

腹筋を鍛えれば全部解決する

みたいな考えの方が非常に多いです。

私はこの考えを腹筋最強説と勝手に呼んでいますが
実際のところ中途半端に腹筋を鍛えてもあまり恩恵がないように感じます。

そもそも、ガチ筋トレメンタルの方でなければ
腹筋を鍛えようと思ってもまず行動に移すことができず
行動に移せたとしても、やり方がイマイチだと目的の筋肉に効かせられず、かえって別の場所を痛めることもあります。
よほどストイックでなければ、腹筋トレーニングは効果を出すのが難しいというのが長いこと変わらない私の意見です。

姿勢をよくするために腹筋を鍛えたいという時には特に要注意です。

一般的に認識されている筋トレで鍛えられる腹筋は体を動かすのに使う運動筋であって
姿勢をキープするのに使うのは姿勢筋(いわゆるインナーマッスル)なので
別物です。

別物なので、当然鍛え方も違います。

という事実を知らないままに、腹筋を鍛えればなんでも解決するという考えでいるのはもったいないです。

と、ここでやっと表題の話につながります。

下半身が不安定だと姿勢が不安定になり、、いわゆる「いい姿勢」を保とうとすると「無理」をしないとできません。
この「無理」が溜まって肩こり、背中の痛み、腰痛、頭痛などにつながっている人がとても多いです(-_-;)

下半身が安定していると、上半身も安定するのでがんばらなくても勝手に「いい姿勢」に近づきます。
下半身の安定=骨盤の安定
骨盤=お尻周り

お尻をしめる筋肉がきちんと使えていると骨盤が安定しやすいので、肛門を締めることを意識すると自然と腹筋にもじわりとした力が入ります。
ここでの注意はお尻のお肉に力を入れるのではなく、肛門をしめるように力を入れることです。
女性だと、人によっては膣をしめて引き上げるような動きの方がやりやすい方もいるかもしれません。
どちらもいわゆる骨盤底筋の一部なので、やりやすい方で全然OKです。

でも、なぜか腹筋を意識して力を入れても肛門は締まりません。

なんでですか?と聞かれても、すいません、私にはわかりません<(_ _)>
私にわかるのは、そうだという事実だけです。

ただ、この事実を知っていれば
肛門を締める筋肉を使えるようになれば腹筋も使えるようになって姿勢も保ちやすくなる
ということはご理解いただけると思います。

ええー?と思う方は試してみてください。
肛門に力を入れてみる
腹筋に力を入れてみる
どちらが体を支えやすいか。

お尻に力がうまく入らない人は、内臓が下がって骨盤を内側から押し広げようとしている状態の可能性が高いです。
このあたりは過去記事「洋ナシ体型と内臓下垂」を読んでみてください。
中身が詰まっていると、力を入れても締めることができませんので
まずは「肛門を締められる体」にしてからお尻を締めることを考えます。

鍛え方は特に難しいことはありません。
肛門にじわーっと(ここ大事)力を入れる→耐える→力を抜く
これだけです。
余力があれば数回繰り返すくらいです。

台所仕事をしているとき、テレビCMやユーチューブ広告の間、移動中などの隙間時間にちょこっとやるのが個人的にはおすすめです。
うまく力を入れられないときは体調が落ち気味の指標にもなります。

1回で劇的効果!とはなりませんが、気長にちまちま続けていると、いいことがある類の話です。

タイトルとURLをコピーしました