更年期障害がないのが心配?

健康

先日患者様から

生理が来なくなって1年くらい経つのに、更年期の症状がないんです

悩み?を打ち明けられました。

患者様は真剣な表情です。

つまり、ふざけているわけではありません。

私は答えました。

「いいことじゃないですか? それとも更年期障害があったほうがよかったですか?」

患者様

「いいえ、ないほうがいいです」

・・・コント?

と謎が脳裏をよぎります

掘り下げてみると、自分の身の回りはみんな更年期症状があって、あるのが当たり前だと思っていた

ない自分がおかしいのではないかと不安になった

ということでした。

「ない方がいいものがなかったなんて、すばらしいじゃないですか!」

とお答えしたら、患者様は少し驚いていましたが、その後

「そうですよね」

と笑顔になってくれました。

私が看護学生の頃は更年期障害というワードはそれほど一般的でなかったと思います。

学校で勉強したから知っている、という程度。

それがいつの間にか、みんなが知っている!( ゚Д゚)

テレビとかCMとかの影響ですかねー

〇の母とか・・・?

今ではそんな風に言えますが、

私も過去、自分が不妊治療している頃は

ホルモン剤の副作用が出る度に、

将来こんな更年期症状が出るのかなー

なんて漠然と思っていました。

あるのが当たり前と思っていたんですね。

今は、更年期障害や更年期症状という概念がなければ、

そのような症状が出ない人も多いのではないかと思っています。

あると思いこむから出る

あるのが当たり前と思い込むから、症状がないことを喜べずに逆に不安になる。

───それっておかしくないですか?

更年期に起きる悩みをなんでも更年期のせいにしたり、

みんながなっているからあってもいいや、と思っていたら、

よくなるものもよくなりません。

他のことでもそうです。

妊娠中だから腰痛は仕方ないとか

産後の尿漏れはしょうがないとか

育児中の腱鞘炎はしょうがないとか・・・

あ、全部妊娠関係になっちゃいました(汗)

尿漏れも、一昔前よりもあってもおかしくない、という風潮がありますね。

いや、本人はかなりへこむと思いますが

あれだけ当たり前に尿漏れ用の製品が販売されていて、そのCMが流れているということは

それだけ悩んでいる人がいることの裏返しだと思います。

根本解決を目指すのではなく、

むしろ当たり前だから製品買って対処しよう、

という方向にもっていっているのが個人的には納得のいかない部分です

具合が悪くなるには何かしらの原因がある。

原因をなくしたり、減らしたりできれば状況が変わる可能性は十分にあります。

更年期障害や生理痛や尿漏れなど、挙げればきりがないですが

これらのような不快な状態でないことは素敵なことです

「具合が悪くならなければいけない」なんて変な思い込みにとらわれず、すばらしき日常生活を送りましょう。

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