通年言われることではありますが
冬の乾燥の季節にはとりわけ何かにつけ必要と言われる保湿・・・
でも、保湿ってなんなんでしょうね?
そもそも本当に保湿って必要なんでしょうか?
ここ数年特にそう感じています。
加湿器
化粧水
クリーム
リップクリーム
ハンドクリーム
かさかさ対策のお薬
などなど一般的に知られているものでもいろいろな保湿方法がありますが、
全部外側へのアプローチであることにお気づきでしょうか?
赤ちゃんの施術をしていると如実にわかるのですが
血流を確保してあげるとかさかさお肌がしっとりします。
ついでに湿疹とかぷつぷつとかも場合によってはキレイに消えたりします。
(もちろん個人差、程度の違いはあります)
ちょっと前に、薬を塗ってもよくならなという足がしもやけのお子様を診たのですが、
施術したらかさかさで赤くなっていた皮膚がしっとりしました。
施術するとき私は、湿疹だからとかしもやけだからとかの区別はせず、
かたくて動きにくいとか冷たいところをやわらかく動きやすくなるようにということを心がけています。
やわらかいということは、血が流れやすいということです。
なので皮膚のしっとり具合には血流の良さが欠かせないのだと
経験的に感じています。
いくらクリームや薬を皮膚(外)に塗っても
皮膚を構成している材料や酸素やエネルギー源を運ぶのは血液ですし、
いらなくなった毒や老廃物を回収して運んで行ってくれるのも血液なのです。
皮膚を作ったり、修復したりするのは皮膚の内側なので、
外側に何かをつけてもしっとりした気になっているだけだったり、
瞬間的に水分を含んでしっとりしたように見せかけているだけだったりします。
このことに気づいたとき、非常に残念な気持ちになりました。
もともと医療従事者でしたので、保湿剤として有名なワセリンとは仲良しでした。
妊婦さんが皮膚のかゆみやかさかさ乾燥を医師に訴えればかゆみ止めや保湿クリーム、
保湿ローションが処方されるのも日常茶飯事でした。
病院にいると日に何度も手を洗ったり消毒するので、ハンドクリームともオトモダチでしたし、
しょっちゅう唇が荒れるのでメン〇レータムは手放せませんでした。
それで自分は必要な保湿をしていると考えていました。
そんな私ですが、自分の不妊症や妊娠糖尿病などを経て、看護学校や病院勤務では知ることのできないことを学んでから、
考え方を含めいろいろ変わりました。
まず、ワセリンの材料が石油であると知ったときの衝撃はかなりのものでした。
灯油が手につくとめちゃ手が荒れるのに、保湿できると信じて使っていた自分が嫌になりました。
それから、詳しい友人から化粧水はつけた時についた部分をむくませて張りだのもっちりだのを演出する瞬間芸のようなものと聞き、
またもや衝撃が。
ダメ押しで経皮毒(皮膚から吸収する毒)のことを偶然学び、
特にシャンプーで髪をパサつかせてからコンディショナーで整える自作自演(マッチポンプ)が存在することを知り、
いろいろ絶望したのも懐かしい思い出です。
今はというと、化粧水もクリームも使いませんし(月に1~2回化粧して人前に出ないといけないとき限定)、
リップクリームも必要ないですし、ワセリンは自宅から消えました。
でも、それで何か困るかというと、若い頃よりも全然肌の調子は良いのです。
あまりに肌がかさついて困ったときは友人が紹介してくれたマルチウォーター(要は水)を使うことがありますが、
その場しのぎの対症療法であることを理解しています。
あわよくばミネラル分を経皮吸収出来たらいいな、くらいは思っています(笑)
大抵の場合食べ過ぎとか睡眠不足とか物理的な血行不良が原因なので、そっちをなんとかすれば落ち着くことがほとんどです。
保湿が必要か?という冒頭の問いに対する回答は解釈によって複雑です。
かさかさ痒い皮膚がいいとは私も思っていません。しっとりお肌でいた方が快適でしょう。
ただ、保湿と聞いて普通の人が思い浮かべる方法が果たして適切なのか、効果的なのか、
そもそもそれって本当に保湿なのか?
というと、・・・です。
もっと言うと、保湿に使っている品物に何が入っているのかも重要です。
なんだかわからないカタカナがたくさん書いてあるときは注意が必要です。
特に小さいお子さんに使う時は注意してください。
皮膚って意外と吸収します。
少なくとも、手でもなんでも口に入れるような時期に、大人が自分で舐めたくないと思うようなものを肌に塗るのはいかがなものかと。
ベビーパウダー(今はないか💦)やベビーローションなど、やたらと必要性を煽って使うように仕向けられていますが、
本来子供の肌などそれこそ大人よりもしっとりすべすべで張りも弾力もあるものです。
そうでないなら、そうでない理由がちゃんとあるということなので
「保湿」して臭いものに蓋をするのではなく、きちんと原因に向き合うことが
乾燥とうまくお付き合いするコツなのでは?と思います。