自称発達オタクの独り言 寝返りの動きを分解してみる

寝返り

赤ちゃんの発達についてご相談されたことがある方はわかると思いますが
私は発達についてはけっこう詳しい、というかうるさいです( ̄▽ ̄;)

発達オタクと施術スキル、片方ずつなら話が合う人もちょっとだけいるけれど
両方揃えて熱く語り合える人は、今のところピースサインにも満たないかも・・・
よく探せばいらっしゃると思うのですが、見つけられずに若干孤独を感じます💦


うまく発達が進まない(寝返りができない、はいはいしない、歩けないなど)時に
第一選択としてお世話になる乳児検診や小児科医、保健師からも一度も状態の説明や原因の指摘をされたことがないのに
私が見て、ここがこうしてこうだからうまくいっていないのでは?
という説明をわりとすんなりさせていただくことが多くあります。

そのあたりは、私の孤独な発達オタクのなせるワザなのかもしれません。
非常に残念な事実ですが、発達の細かい部分は積極的に学びにいかないと身に付きません。
助産師として働いていた頃の自分は本当に何も知りませんでしたから、通常の医療業務をしているだけでは身に付かないものであると私自身が一番痛感しています。

赤ちゃんと過ごしていると、ある日突然次のステップに進むというイメージが強く
私自身も一人目の時はそのような感覚がありました。
昨日までできなかった寝返りが、今日急にできるようになった!という話は珍しくありません。

このことは、昨日まで0だったものが、いきなり1にステップアップするように感じます。
でも、マニアックな視点できちんと観察していれば
それはいきなり大きな一段を上がるものではなく、0.1ずつの小さな階段をいくつも何段もあがってやっと次の段階に到達する現象だということがわかります。

首が座ってから寝返りができるようになるまでは、ざっと上げるだけでも
・首が座る、あごを引く
・両手を胸の前で合わせる
・手が体の正中ライン(鼻とお臍を結んだ線)を超えて逆側まで伸ばす
・横向きになれる
・膝をおへその方に向かって引きつける
・回る
・あごを引く
・体の下に入った腕を引き抜く

というたくさんのプロセスを連続して行っています。
これがうまくつながらないと上手に寝返れません。

ちなみに、この工程のひとつひとつについても、細かく見ればできるための条件的なものがあったりします。
その細かい工程を暗記ではなく、一連の流れ、自然なものと理解しているから、何でつまづいているかがさらっと見えるんです。

アゴをあげて弓なりに反りかえって勢いで寝返るということもありますが、↓こんな感じ

それは本来の機能として備わっている標準装備の寝返りとは全く別の動きなので
その先の発達(はいはいやつかまり立ち)に進んだ時にまた別の問題が起きることがあります。
その場合、わざわざ別のやり方で遠回りするわけですから、進むのに時間がかかったり、発達の段階をスキップしたりすることもあります(片側しか寝返らない、はいはいしないで立つ、座らせたら大人が動かすまで全然動かない、など)。

放っておいてもうまいこと軌道修正できる子もいますが、見ている限り割合は少なく、
不思議なやり方のまま進んでしまうこともよく見られます。
理由があってのことなので、理由が解消されないと、なかなか軌道修正につながらないということだと思います。

すこやかママのいえでは
どこでつまづいているのか、どうしてつまづいているのかを見つけるのが発達オタクの力で
理由を解消する方法が施術スキルで
その両方を駆使して日々のお手伝いをしています。

生まれてから自分で歩くようになる時期(0か月~1歳半くらい)の間に身に付けた体の使い方は、その後の人生にずっと影響します。

以前の記事「そもそも話 首すわりってどういう状態?」でも書きましたが、赤ちゃん時代に首が座らないと、何もしなければ大人になっても座りません。
邪魔している理由をできる限り取り除くことと、必要な体の動き、使い方の経験をすることで
程度の差はあれど改善する、ということも経験していますので
なんとかしたい!という気持ちがあるのでしたらできることから実践してみるといいと思います。

邪魔している理由をさぐる、必要な経験値を積むためのアドバイスは、当院のこども整体で承ります。
あ、大人の方はもちろん大人の整体です( ̄▽ ̄;)

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