数値にこだわってもいいことがない

検査

こんにちは。
梅雨が明けて、毎日暑い日が続きますね。

最近立て続けに妊活の方がご来院されているせいか、いつもより検査結果の数値について質問されます。

「この数値はいいですか?だめですか?」

と聞かれたりします。

私自身が助産師であることと、不妊治療経験者であることと相まって、
検査データを判読するのは割と得意なのですが
(医師以外が診断をすると法律違反になります、コワ

ぶっちゃけ、検査データは「良い」か「悪い」かでは区別できません。

あくまで検査した日の状態を表しているだけで、

どのように変化するのか、通常と比べてどうなのか、バランスはどうか、など総合的判断が求められます。
これは、どの科でも同じだと私は考えています。

ましてや、妊活に関わる検査なんて、

1か月の間に低温期(月経~排卵前)と高温期(排卵~月経)があって、

絶えず変化し続けているものを対象にしているので、

1回の検査結果がどうだったからといって、「良い」とも「悪い」とも言えないのが現実です。

でも、
気になるんですよね~💦

わかります。

経験者だから

そして、それが何も生み出さないばかりか
ストレスにしかならないことも知っています

数値でわかることは世の中にいっぱいありますが
数値ではわからないことだって同じくらいいっぱいあります。

例えば
卵巣年齢がかなり上に出たから、もう駄目だ~

となった人に何人もお会いしたことがありますが

卵巣年齢が老けていても、妊娠できる卵子に出会えれば妊娠するし
卵巣年齢が若くても、卵がいくつ取れてもなかなか妊娠しない人もいます。

ちなみに卵巣年齢はよく誤解されますが
残っている卵子の数の目安であって
卵子の質は表しません。

あと、マニアックな話ですが卵巣年齢の採血データは毎月採れば毎月変動します。
お金かかるし、病院もめんどくさいから普通初診時にやったらそれをベースにやっていきますが・・・

マニアックな院長が経営するマニアックな不妊治療クリニックに通っていたからこそ身をもって知れた事実です💦

ありがとう、院長!!

なので、卵巣が老化していようが何だろうが、卵子の質を上げていく方が重要です。
これは卵巣年齢の数値ではわからないことですね。

私は卵巣年齢は年齢相当でしたが、取った卵子の質は年齢に比較してかなり悪く、

院長に何度もばっさり「悪いな」と言われました。

体外受精を始めたのは20代後半でしたから、実年齢って意味ないんだな~と遠い目をしたことを思い出します。

10個卵子が取れても、移植に進めるのは1個か0個の28歳の私(卵巣年齢30歳)と
2個だけ卵子が取れて、2個とも移植に進めて、結果二人の子を授かった40歳の妊活ブログ仲間の方(卵巣年齢40超え)。

どちらが状態いいと思いますか?

実年齢を若返らせることはできませんが、体年齢、卵巣年齢は変えられます。
赤ちゃんになれるたったひとつの卵子を育てることができればいいのです。

それがたくさんできるならそれだけ確率が上がりますよね。

あ、もちろん旦那さんの精子も大事ですよ。

旦那さんの体調で精子の質もだいぶ上がったり下がったりしますからね(これも自分の経験談)。

そして旦那も毎回一喜一憂してました( ̄▽ ̄;)

精子の検査結果も、自然妊娠をめざすならもちろん重要ですが
体外受精とかだったら、それこそ赤ちゃんになれる1匹がいればいいのです。
中途半端なのがウヨウヨいるよりも、ぴっかぴかの1匹のほうがいいこともあります。

えーと、話がそれたようなそれてないような・・・

とにかく!

言いたいのは、

数値にまどわされないでくださいね。

ということです。

妊活あるあるですし、妊活以外でもあるあるです。

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