ママと一緒に赤ちゃんの状態を見る時、当然お顔を見ます。
特に表情は大切で、「つらそう」か「ラクそう」かを判断するときにとても重宝します。
「どうしてわかるんですか?」と聞かれることも多いので
毎回お答えするよりも、ここでネタバラシをしてしまった方が効率がいいなと思った次第です。
目は口ほどにものをいう
と言いますね。
まだ言葉を話すことのできない赤ちゃんの目はとても表情豊かなので、その目を見ているだけで一日楽しめそうです。
その「目の表情」を形作るのに眉毛の位置や角度、間のしわが大きく影響をしていることは
漫画などの誇張表現をイメージしてみればわかるかと思います。
眉間のしわは、特に快・不快を表していて
眉間にしわが寄っていると、「怒っている」と思われがちです。
実際ギャン泣きしている赤ちゃんは眉間にしわが寄っています。
ただ、特に泣いたり怒ったりと感情がたかぶっているわけでない平常時でも眉間にしわが出ている赤ちゃんを見かけることがあります。
その場合、普段からそうであることが多いので親御さんは「こういう顔」と認識していたりします。
小林調べでは、いつ何時でも眉間にうっすらしわがある赤ちゃんは、体の緊張があります。
身体が緊張して、デフォルトの状態が微妙に不快だから、眉間のしわが消えない、という状態です。
大人でも目の疲れがあると目つきが悪くなって眉間にしわがよったり、
肩こりがきついと無意識に表情が険しくなることがあります。
実際いつも眉間にしわがあるという赤ちゃんを施術すると、体の緊張がゆるんで眉間のしわが消えてママがびっくり!ということはよくあります。
知った上で観察しているとそれくらいわかりやすいです。

眉間のしわをバロメータにして、「その子にとって」快適な抱っこや寝かせる時の姿勢を探ることができます。
赤ちゃんは忖度してくれませんので、「これだよ!」という抱っこをされれば眉間のしわは消えますし
「なんか違う」と感じればその途端に眉間にしわがぱっと刻まれます。
大人からみたら「本当にこれでいいの?」と」感じるような一般的な恰好からはかけ離れた姿勢を好む場合もありますが
そういう時に知識情報しか判断基準がないと即座に選択肢から外されてしまいます。
でも、眉間のしわをバロメータにしていれば、知識としては全然合っている気がしないけど、今この子はこれが気持ちいいんだ、と確信が持てます。
ちなみにうちの第1子は1か月健診前の0か月で、「あぐらの状態で自分の膝の上にクッションを置いてそのクッションの上に頭をのせて二つ折りになる」
という一言で言うと「切腹!!」の姿勢でないと眠らない時期がありました。
新生児ってそんな姿勢で寝るの?という助産師人生でも遭遇したことのない状況に初めはだいぶ混乱しました。
知識だけで判断したらありえない事態ですが、でもその姿勢が一番楽そうで、一番よく寝たので、そうするしかない!って感じでした。
当時いろいろ教えてもらっていた先輩にも後で相談したら、それでいいんだよと肯定してもらいつつ、よくそんな姿勢を採用することに耐え抜いたね、的なおかしな褒め方をされました。
あの体験は、「助産師なんだからちゃんと育児できなければならない、正しくなければいけない」という考えにとらわれていた私の意気込みをいきなりぶった切った事件とも言えます(笑)
その後も私の育児は本当にうまくいかなくて、育児ノイローゼ一歩手前(いや、もうなっていたかも)にもなりましたし、とにかく先輩助産師方に助けられて助けられてどうにかこうにか・・・でした。
あの時、頼れる相談相手がいるという事実だけでどれだけ気持ちが救われるのかということも身をもって体験しました。
お客様に言ってもあまり信じてもらえませんが、自分がそれだけいろいろやらかしているからこそ、やらかし案件の具体性とか、そういう時のメンタルがわかるんですよ・・・
まあ、そのあたりの話は別の機会に。
話を戻しますが
よく言われる「背中スイッチ」もよくよく観察していると
着地するより前の段階の、しっくりきていた抱っこのスタイルが崩れたタイミングですでに眉間のしわが刻まれています。
しわが出ないようにあの手この手と工夫しながら着地すると、背中スイッチは発動しにくくなります。
雰囲気を感じ取るのが苦手という方も、眉間のしわは目で見てわかるものなので
意識してそこを見ていれば、今まで感じ取れなかったものを感じ取るヒントになるのではないかと思います。
人間「ない」と思っているものは目の前にあっても見えないものですので、まずは「ある」と思って観察してみてください。


