こんにちは。
今日のテーマは「富士山のお口」です。
前からこのブログで書こう書こうと思っていながら書かずにいたテーマでした。
後で書こうと思ってスマホにメモした日時は2年近く前!
熟成させるにもほどがあるな・・・( ̄▽ ̄;)
まさにそのテーマに沿ったお客様が続いたので、今こそ書くとき!と勝手に盛り上がっています。
ときに、ブログを書くにあたって、わかりやすいイラストはないものかと調べていたら
別の情報をゲットしました。
どうやら私が富士山のお口と勝手に呼んでいた状態は「ぽかん口」とか「富士山唇」と呼ばれているらしいです。
そして納得。
お子様を心配しているママから「ぽかん」的なワードを聞いたことがあったなあ、と。
ママなりの表現なのだと思っていましたが、きっと調べた上でのことだったんですね。
いくつかの呼び方があるのはわかった上で、今回はあえて私自身が勝手に慣れ親しんだ(?)
「富士山のお口」で統一して話を進めます。
最近は一部の歯医者や小児科で指摘されることもあるようで、子供のそれに注意!という流れはあるみたいですが、
別に子供に限った話ではなく、どんな年代でも見かけます。
わかりやすい現象としては
・口の形なので見たらわかる(最近はマスク生活なのでそうでもないか💦)
・赤ちゃんだとうまくおっぱいに吸いつけない、哺乳瓶だと飲めるが口の端からミルクがだらだら流れる
・口呼吸になるので気管系が弱い
・胃腸の調子が悪い(唇が乾燥しやすい、食べても身になりにくい)
などがあり、ネット検索すれば情報を拾えると思います。
ちなみにうちの配偶者も富士山のお口の人で、
子供の頃小児喘息だったり今も肺気管支系が激弱だったりするので、ある意味わかりやすいです。
ただ、もういい大人になってしまうと改善は難しいことをひしひしと感じます。
富士山のお口に関する情報を専門家が流してくれるのは、「そういう顔だ」と思い込むことを防げますので、
うまく見つけてくれると非常に有用だと思います。
ただ、調べてみても、なぜそうなるのか、
がないので基本的には口の筋肉を鍛えるとか栄養状態をよくするとかの対症療法しか提案されません。
そこがとてももったいないと感じています。
情報や知識を無視して「私調べ」で言えば
「富士山のお口」は「体の緊張のサイン」です。
ぽかん口と表現されたり、口が上手く閉じないという状態から
なんだか力が入らない、というイメージを持たれがちですが、実際は逆で緊張し続けています。

比較的体感しやすいのは、後頭部の緊張です。
再現するために後頭部と首の境目あたりを自分でぎゅっとつかんで
しばらくそのままでいると
感覚のいい方ならなんとなく上唇のあたりやあごがムズムズするのが感じられると思います。
簡単に言って、これが富士山のお口の原因です。
後頭部あたりが緊張していると後ろに引っ張られるので(女性ならきついポニーテールをやや下目に作るとわかるかも)、
持っていかれないように前側に力を入れて耐えようとします。
逆検証も可能です。
富士山のお口を自分でマネしてみます。
ずっとやっていると後頭部あたりがしまって痛くなってきます。
難しい説明はしませんが、こんな感じで体はつながっていて、連動しています。
じゃあ、なんで後頭部が緊張するの?と言われると
それは時と場合によって違うのでコレとは言えませんが、
普段施術するときはそこを見つけて緊張しないようにしてあげると、子供なら見ている間に変化がわかることも珍しくありません。
成長期を過ぎると変化しにくくなる(時間がかかる)し、
やってみればわかりますが後頭部が常に緊張している状態は快適とは言い難いので、
できるだけ早めに余計な緊張から解放された方が楽なんじゃないかとは個人的に思っています。
というわけで、体(特に後頭部あたり)の緊張が富士山のお口の理由だとしたら
そもそも引っ張られないように緊張しているのに、お口の筋肉を鍛えたら変わると思いますか?
右腕を引っ張られて「痛い、助けて」と耐えている子供を見て、じゃあと左腕を反対に引っ張る人はあまりいないと思います。
そんなことをしたら両側から引っ張られて、文字通り身が引き裂かれる痛みを感じさせてしまいます。
まずは右腕を引っ張られているのをなんとかしますよね。
引っ張っている原因の緊張を取らずに筋トレをすることは、両サイドから同時に引っ張るのと同じことです。
もし筋トレをするのなら、まずは引っ張っているものをなんとかしてからした方がよさそうなのは想像できるはずです。
正直言って、原因をまるっと無視して鍛えればなんとかなるとする筋トレ神話はいいかげんもうやめにしてほしいと思っています。
筋トレするにも筋トレできる体でないと意味がないんですよ(# ゚Д゚)
ちなみにちょっとだけ応用の話をすると、先日書いた寝違えや食いしばりの話ともつながっているので、
そこと考えると胃腸の調子との関連はなんとなくつながるのではないかと思います。気管系も同じです。
寝違えの記事のイラストをじーっとながめてみてください。
何か発見できると、面白いと思えるかもしれません。