つい最近のことですが、
赤ちゃん連れのお客様がいらしたとき、ちょうど大量うんちをしたので
ここでおむつ替えてもいいですか?と聞かれました。
もちろん、うんちまみれのお尻で放置するなんてわたし的には絶対ありえないので、
どうぞと言いました。
赤ちゃんは9ヶ月。寝返り全開、はいはい高速、
ときどきよろよろつかまり立ちの、まったくじっとしない時期です。
一人目の子ではありますが、
便秘していないので毎日おむつ替えをしているだろうと、
私はそのまま見守っていました。
が・・・ママは悪戦苦闘の末
「やっぱりもういいかな・・・」と諦めようとしたのです(゚д゚)!
いやいや、これからこの子も治療するのに、お尻にうんちベッタリじゃお互い嫌だよ
ということで、おむつ替えを手伝うことに。
手伝っていて感じたのは、ママが
とにかく赤ちゃんを仰向けにしないと!
と四苦八苦していることでした。
仰向けにするならしっかり足を固定してあげないとすぐに寝返ってしまうし、
でも、がっちり持つのは怖いし・・・
と、ママの気持ちが手に取るようにわかります。
でも、うんちのおむつ替えで弱気になっていてはそこら中にうんちがついてしまい、
結果としてママのストレス増大の原因になります。
赤ちゃんもおしりがかぶれる原因になりますし・・・
さっさと強気でいかないといけません。
普段はパパと二人がかりでなんとかやっています、との言葉に、
じゃあ、パパがいない時にうんちしたらパパが帰ってくるまでうんちついたままのか?
という恐怖がよぎりましたが、そこは怖くて突っ込めませんでした。
いや、でも自分一人だったら誰かが来るまでおむつそのままにするママ、きっと他にもいるよな~
と、いろいろ不安になりました。
もはやしわの間とかにうんちがいくらか残っていても
100%おしりにべったりな位なら、せめて60~70%拭けていればいいさ
と謎に寛大な気持ちになりました。
「一人でできないと一人の時にうんちされたら困りますよね?」
とお話しし、うつぶせとつかまり立ちサポートでおしりを拭く方法を一緒にやりました。
ここでのポイントは、
ママが、
おむつ替え=仰向け
という固定概念に囚われていたことです。
おむつ替えの目的が、仰向けにするということにすり替わってしまったのです。
目的はおしりをきれいにすることであって、仰向けにすることではありません。
おしりがきれいになるという目的が達成されるなら、
うつ伏せだろうとつかまり立ちだろうと問題はなく、
なんなら下半身素っ裸にして風呂場でシャワーで流したってよいわけです。
真面目なママほど、「こうしなければいけない」という思いが強く、
100点のやり方を求めようとして、結局とても困難な方法を選ぶ傾向があります。
結果うまくいかず、「わたしがダメだから・・・」と落ち込むところまでが一連の流れなんですが、
ここで意識が変わればすべてが変わります。
なんだ、やってみたらこの方法の方が簡単♪
そう思えたら、ストレスの素でしかなかったうんちのおむつ替えも
「すごく嫌なもの」から「ちょっと嫌なもの」くらいには変わります(笑)
これは日常生活の他のことでも同じです。
手段が目的にすり替わってしまうと、うまくいかないことが往々にしてあります。
「目的をはっきりさせること」
これを大切にすると、迷うことがちょっと少なくなるかもしれません。