母乳をあげているママたちが割と陥りがちな心配事のひとつ。
なんか、母乳が出なくなった・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
もちろん、本当に出なくなってしまう方もおられるのですが
ちょっと見させてもらうとめちゃめちゃ出ているのに心配でしょうがない・・・という方もいっぱいおられます。
なぜか!?
おっぱいの生産体制が変わるからです。
多いのは、産後4か月前後くらいの頃。
最近おっぱいが張らなくなってしまって・・・
と悩み始めます。
最初はどのタイミングでどれくらいの量を作ったらいいのかママの体もわかっていないので、
いつでも対応できるようにじわじわおっぱいが作り続ける24時間生産体制です。
ある程度タイミングや飲んでもらう量が把握できてくると、ずっと作り続けるのも効率が悪いので、
赤ちゃんがおっぱいを吸った刺激が入ってから作り始める、受注生産体制に変わっていきます。
要は、需要と供給のバランスが整ってくると、
やみくもに作り続けるのではなく
必要な時に必要なだけ作る、という風にシフトしていくのです。
この話をすると、みなさんほっとされます。
不思議なのは、赤ちゃんが溺れるほどじゃかじゃか出ている方でも、胸が張らなくなると出なくなったと思い込んでしまうことです。
胸の張り=おっぱいの出具合ではありません。
心配な方は出産された産院や助産院などで相談してみてもいいと思います。
もちろん当院でもご相談いただけます。
もっと早く聞けばよかった、なんてこともよく言われます。
心配ごとは、早めに解決できるとよいですね。
ちなみに、赤ちゃんが長く寝てしまったときなどに
胸が張るからと言って頻繁に搾乳をしていると
体が満タンにしなくちゃ!と絶えず作り続けるので
結局張りがおさまらない、なんてこともよくあります。
ちゃんと吸ってくれる赤ちゃんなら、長めに寝た場合も
いっぱいたまったおっぱいを飲み干してくれます。
多少胸が張っていても、
そのまま放っておいて
赤ちゃんが起きたら飲んでもらう方が
ママの手も煩わしくないし、おっぱい生産のバランスも整いやすいのでおすすめです。
乳腺炎を気にして搾乳される方も多いですが、乳腺炎の原因は血液循環が悪いことや肩甲骨周りの緊張の方が影響が大きいことが多く
その血行不良の原因が体の内側(内臓や骨格)の影響を受けていることが非常に多いですので
体を整えることで、乳腺炎は予防できます。
育児は体力を使いますので搾乳で疲れてしまわないよう、しなくてもよいものは必要最小限にして省エネ、がよいと思いますよー。