現代人はみんな目が疲れています。
なんせ仕事でもプライベートでも画面を見ている時間が長い人が多いです。
さらに、小さい画面を至近距離で見るスマホは自覚以上に目に負担をかけていることがあります。
私は体調が悪いとスマホの画面を見ていられないのですが、
体に負担になる行動は、余力がないとやっていられないということでもあります。
目の疲れは、実は全身に影響します。
知っている人には「何をそんな当たり前のことを・・・」と言われそうですが
疲れ目は知っていても、その影響が全身に及ぶことはお話していると意外とご存知ない方がいらっしゃるので今回取り上げてみました。
疲れ目で目がしょぼしょぼすると物が見えづらくなるとか、そういう「目」自体の症状は経験した方は多いと思います。
また、同時に頭痛を起こすことも多く、場所的に近いので、同時発生していれば関連があると感じますよね。
目が疲れてくると目が開きにくくなるので、目を開けようとするとそこに普段以上の力が入ります。
目を大きく見開いてみるとわかるのですが、額や後頭部に緊張が起きます。
一瞬ではわからなくても、しばらくの間続けていると違和感を感じられると思います。
そして、日常的にこれを続けていれば頭痛が起きるのは、試してみれば言葉で説明するよりずっとわかりやすいと思います。
後頭部がかたくなると凝りが広がって肩こりにつながりやすくなります。
また、後頭部は体全体の前後バランスを取っているところなので、かたまっているとバランスが取れなくなって
肩、横隔膜、骨盤、膝、足首などがその分も肩代わりしてバランスを取ろうとします。
自分の役割以上の働きをさせられると、短時間ならよくても、長期にわたると負荷が大きくなるばかりです。
負荷がかかりまくった結果、バランス調整の成れの果てで腰痛や膝痛になっている方もよく見かけます。
これでなんとなく目の疲れ(=目の周囲の筋肉の緊張)が全身に影響するというイメージが湧いてくれれば幸いです。
ちなみに、目が疲れるから目薬で対策します、というお声もあります。
足りない涙やその成分を補うという考えはわかりますし、もちろんうまく使えば有用です。
でも、涙は自分の体内でつくられる体液の一種なので本来は外部から供給するものではありません。
本当に問題を解決しようとするなら、涙が少ない理由の方に何らかのアクションを起こして必要な量の涙をつくって出せるようにする方が理にかなっていると思うのですが、なかなかそういう動きには至らないのが現実です。
涙がうまく供給されない理由はいくつか考えられますが、一番イメージしやすいのは
目が疲れる=目の周りの筋肉がかたくなっている
ため、血液やリンパ液、涙などの液体が流れにくくなること、でしょうか。
あとは、意外と思いつかないのが、アレルギーなどで鼻水止める薬を使っている場合ですね。
必要があって分泌している鼻水を、ある意味個人の都合で止める訳ですから、近隣にも影響が出てもおかしくないですよね。
しかも目と鼻はつながっていて、鼻が詰まると目から目ヤニとして排泄するくらい密接な関係です。
薬で鼻水を止めようとしたら涙も止まってドライアイになって、さらにドライアイ用の目薬使うとか、冷静に考えるとなんだかな~な話ではあるのですが、実際はよくある話です。
副作用を抑える薬という名目で処方される胃薬とか、まさにそれですね。
話がややそれてしまいましたが、とりあえず疲れ目で大変な目に遭わないためには
長時間画面を見るときは休憩を入れるなどの、ごく当然のように知っているけれど実際はやらない対応を意識することや
やっちゃった後に目の周りの筋肉を動かす(眼筋の体操など)、
目の周囲の筋肉をホットタオルやホットアイマスク的なものなどで温める
など、自分のやりやすい方法で負担を翌日以降にできるだけ繰り越さないことが大切です。
私や家族はゲーマーで基本的に目が疲れていることを自覚していて、
目にホットタオルがお気に入りです。